まだ梅雨入り前の北部九州のある日
今日はこうさんから佐賀方面に走るよと
遠回しなお誘い(笑)を受けてたのだけど
茜ちゃんのマフラーの納期が予定より早かったりして
お財布の中身が乏しいのでのんびりと
お財布にやさしい奴でソロツーリングしたいと思います。

金欠時にこれほど頼もしく思えたことはない茜ちゃんで出発。
(金欠になった一番の原因は茜ちゃんのマフラー代とタイヤ交換代だけどな)
行先は家を出たのが昼前と遅い時間だったので
遠くへ行かず日田方面の山の中で遊ぼうと思います。
で、出発して早々ですが
ちょうど今が見ごろらしいので近所の紫陽花園に寄ってから
いく事にしてみました。
毎年来てるけど
今年も綺麗に咲かせてくれています。

なんだか出かけるたびに紫陽花を見てる気がするよ(笑)
本当ならゆっくり時間をかけて
ハートの紫陽花とかを探したいところだけど
バイクで走りたくてウズウズしてるので手短に鑑賞。

はい、おしまい!
警備員さんが「いま停めたばかりなのにもう出るの?」って
顔しながら誘導するよ(笑)
近所だし毎年来てるので
いいのいいの。
とにかく一発目の休憩までは
おもいっきりバイクで風を浴びたいのよ。
マフラー変えて初ツーリングだしね。
で、しばらく嘉麻方面に走って
k66の白坂峠の途中にある瀬畑ダムで軽いランチタイム。
カフェとか無いよ。
コンビニのパン。
家を出たのが遅いので外食するほどでもないし
鶯の声を聞きながら食べる食事は何を食べても美味い。
こんな時だけ現地でお湯を沸かして珈琲を飲むといいかな?とか
思っちゃう。
たぶんめんどくさくてやんないだろうけど。
R322に合流したら秋月を抜けて裏道へ
あそうだ!
前に通った時に見たオープン前のカフェどうなってるかな?

この「Bike is life」の「Bike」は
「motor cycle」の事か
「bicycle」か気になってたのだけど・・・
寄ってみるとオープンしてました。
どっちだ?
・・・
・・・
「バイセコー」じゃったー!
さようなら(笑)
motor cycleの方だったらパンを食べた後なので
珈琲でもと思ったけどスルーします。
朝倉を抜けて夜明ダム沿いを走ります。
たまたま髪の長い女性ライダーさんが前を走ってたので
必死について行きます(笑)
あれ?
マフラーを交換したからか
体感で感じるくらい速くなってる気がする。
たしかに峠道の登り坂でもスピードの落ち込みが
あまり感じられなかったよ。
ただアウテックスのマフラーは低回転時は低音が効いてて
モンキー250か?ってくらいめっちゃいい音だけど
全開走行すると爆音(笑)
全開したまま走る事は無いのだけど
モータースポーツ用の耳栓持ってるので
装着して走ってます。
ルートは日田市街地からは
k673に入って山の中に向かいます。
初めて走る道なのでワクワクするよ。
しばらく里山の風景を見ながら走ってると
こんな小さなダムがありました。
高瀬川ダムで九電が管理する水力発電用のダムらしい。

流域面積は奥が見えるほど小さい。
野池レベルですが
堰堤の下を覗くと思った以上に勢いよく水が放流されていました。
軽い寄り道をしつつ更に山に向かって走りますが
三ケタの6百番台の県道なのに道はずっと綺麗なままです。
しばらくセンターラインのある道を走って
道幅が1.5車線になったころに集落があり
釈迦岳と行き止まりになる道との分岐がありますが
行き止まりの方へ行くと到着。

ウフフ!
ズラ探しって言うほどでもなく簡単に見つけちゃった。
歩かず見れる数少ない
おじさんにやさしい桂の樹だよ~!

天然記念物になってるわりには
名前が付いてなくて地名が田代なので
「田代のカツラ」と呼べばいいのかな。

本州に比べて九州には桂の樹が少ないので
バイクで探せる桂は新たな情報が入るまで
これが最後になりそうです。
(登山すればまだまだあると思います)

そんな暫定ラストを飾る桂は主幹は折れてしまっていますが
周りの蘖(ひこばえ)が頑張ってくれてるため
威風堂々とした巨木の風格を保っています。

水脈を好む樹なので
目の前にある水田の水はめっちゃ綺麗。

水田に流れ込む水溜りを覗くと
アカハライモリを発見!

畳1畳半くらの広さに10匹くらいいました。
でも大好きなカブトエビは不在。
そんな自然の中で巨木になるまで
育った桂の樹でパワーを分けてもらいます。

どちらかと言うと子孫繁栄に御利益のありそうな樹ですが
しっかり拝んで・・・
さて、これからどこ行こう?
ここまでしか考えとらんよ。
さっき分かれた分岐を行くと
旧椿ヶ鼻ハイランドパークの方へ抜けれるみたいなので
戻らずそっちに行ってみよう。
荒れてはないけど
急に林道らしくなってきました。
どんどん標高が上がってくると
ジャケットのファスナーを全部閉めないと肌寒くなってきたよ。
そんな山の中にわたしが紫陽花の中で一番好きな
ヤマアジサイが満開です。

品種改良された鑑賞用の紫陽花も良いけど
やっぱり野に咲く野生の花が一番好き。

サンコウチョウやカケスの鳴き声がこだまする
森の中で紫陽花鑑賞。

サワアジサイとも呼ばれる紫陽花ですが
沢の中の紫陽花はピンクで山の斜面に咲く紫陽花は青い。
pH値が違うんだろうね。

紫陽花を見たり声だけするサンコウチョウをしばらく
探します。

遠くにやたらと尾っぽの長い野鳥のシルエットが見えただけで
近づいてくれそうにないので先へ。
写真じゃ撮れなかったけど
カケスが茜ちゃんの前を2回ほど横切りました。
信州では普通に見れたけど
こっちでは標高の高いところでしか見ないので
ちょっと感動。
カワセミより綺麗なので
どんな野鳥か見たかったらググって見てみてね。
そんな自然いっぱいの風景が続きます。
山しかね~よ。
送電線の鉄塔すらない
人工物ゼロの風景。

車も1台も来ないで
鹿とか猿が道に出てたら危ないので
安全運転で走りますがマフラーが元気な音なので
クラクション代わりになって安全に貢献してくれてるようです。
そんな空気の美味しい林道を走ってると
見たことのある石碑のところまで来ました。

「奥日田林道開通記念」
以前来たときはこの記念碑の前に
風力発電の風車の風子が建ってたのだけど
撤去されていました。
その代わりsnow peakのキャンプ場が出来てます。

キャンプの管理棟だったところは
スノーピークのショップです。
欲しくなるものがいっぱいですが
財布の中身が寂しいのでキッパリとあきらめが付きます(笑)
目の毒な店内から出ると
自販機もスノーピークバージョンでした。
綺麗なトイレだけ借りるのは気が引けるので
珈琲だけ買いましょう。
最近コンビニの珈琲が手軽で美味しいので
久しぶりに缶コーヒーを買った気がするよ。
以前は好きでよく飲んでたけど
やっぱり味は豆から抽出したコンビニ珈琲に及ばないね。
ちなみに珈琲の背後がキャンプサイトで
手ぶらで行ってもスノーピークのキャンプ用具を
一式レンタルもできるので
荷物の積み下ろしや満載のまま走るのが
めんどくさいって方にはお勧めです(わたしもです)
珈琲で一息ついたら大山方面へ下りますが
途中に大野老松天満社があります。
ノーチェックの神社ですが
道の分岐のたびに案内標識が出るので寄ってみたよ。
まだ奥日田の山の中なので
神社も森の中にあります。

鳥居をくぐって吽形チーム
奥から狛犬が3体古い順で並んでて
反対は阿形チーム。
天満社ってことで菅原道真公を祀る神社ですが
旧本殿は室町時代の物らしく本殿ごと屋根で保護されていました。
国指定の重文らしい。
こんなの初めて見たよ。
現在の本殿もそれなりに歴史がありそうな
たたずまいで軒先には稲穂が吊るされています。

菅原道真公と言えば学問のイメージですが
五穀豊穣の願いも込められてるのかな。
茜ちゃんを停めてる鳥居 ↓

鳥居の上の苔がフサフサ過ぎてびっくり。
こっちにも手を合わせとこ(笑)
道真公に安全運転を誓って
ばくおん茜ちゃんは引き続き山を下りますが
さすが山奥らしく熊がいました。

なんで山の中に熊さん?
しかもけっこう歴史がありそうな熊さんです。
耳は小さいやつを装着するとツキノワグマで
丸い形の耳を付けてササを右手に持たせるとパンダになるという
マルチ対応の熊のようだ。
個人的に絶景も好きだけど
こんなマイナーなスポットを見つけると
嬉しくてニヤニヤしちゃう。
大山ダムの横を抜けて
R212で日田の市街地へ。
三隈川のアユの簗場を見に行くとまだ設置されてなかったので
川沿いをそのまま走ってると大きな椋の霊木と
地蔵様がありました。
「双つ頭地蔵尊」で沢庵さんと呼ばれてるようです。
椋の木は洪水の時に多くの人を助けた
人助けのムクの木ともいわれ
何気なく通ったけどこの地にとってとても
大事なところだったようです。
川沿いからそのまま帰路へつくルートに入ろうと思ったけど
軽くパンを食べただけなので小腹が空いてきたので
カフェに寄って帰ります。
お邪魔するのが豆田町にある
「ALASKAN Cafe」

山で見た熊さん繋がり(笑)

わたしにピッタリなかわいいカフェだよ(笑)

駐車場はすこし離れたところにありますが
茜ちゃん1台だけなので隅っこの邪魔にならないところに
停めさせていただき店内へ。

アラスカと名がつくだけあって白熊のオブジェと
オーナーさんの趣味なのか折り紙アートがいっぱい。
(アラスカをカヌーで旅したりしてたそうです)
カフェラテを頼みますが
数種類の絵柄が選べるので「一番男っぽい熊でお願いします」言うと
ちょっとウケた(笑)
本日の3つ目の熊さん。

これをゆったりと飲める
女子力のあるわたし。
デザートはカタラーナ。

冷凍焼きプリンで
表面のパリパリのカラメルと
逆さまにして振り回してもプリンが落ちないような
硬さの食感が病みつきになりそうです。
またこっそりと来ようっと。
んじゃそろそろ帰りましょう。
日田天領の水路沿いを走って
今日は隧道を巡ってなかったので何度か通ってるけど
小迫隧道経由で。

隧道の途中に地蔵尊のところだけ
天井部分に穴が開いてる珍しいスタイルの隧道です。
出口側は鉄枠で補強されてて
それはそれでかっこいいのだけど今日は入口部分だけ
隧道を堪能して何時もの小鹿田峠へ抜けて帰路へ。
週末なので小石原越えは行楽の車もあって
快適じゃなかったけど下りはパワーアップした茜ちゃんで
スイスイ~と抜けさせていただきました。
今までの茜ちゃんのツーリングの時より
音が派手になったせいなのか避けてくれる
車が増えた気がするよ(笑)
お互い自分の気持ちのいいペースで走れるので
ほんと助かります。

峠を越えてるとすこし肌寒い気温になったため
日田で飲んだ珈琲が出たがってるようなので
歓遊舎ひこさん駅でトイレ休憩。
後はいつもの裏道でのんびりと帰って
今日はマフラーを交換して初のツーリングなので
きちんと燃費を計算します。

無休油で遊んで燃費は63.3km/Lと茜ちゃんにしては
平凡な燃費でした。
パワーが上がった分だけすこし燃費が落ちてるのかもしれないけど
数回走って平均出さないとまだなんとも言えないな。
次回はイリジウムプラグを交換して
どこかにまた出かけようと思います。
ではお忘れ物のないよう
またのご乗車をお待ち申し上げます。
◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆
※本日の小細工:缶コーヒー