[響と茜ちゃんの島ツーリング:奈留島編はココから]
<・m= チュンチュン
おはよう
![[晴れ]](https://blog.seesaa.jp/images_e/1.gif)
五島の小さな島
奈留島で目覚める朝です。
前日に買ってたパンとおにぎりで朝食をとりながら
カーテンを開けると今日も良い夏空だ。
目の前にある奈留港から福江島へ行く船が7:35に出るので
軽く千畳敷周辺を走って港へ。
昨日も乗った太古が定刻通りに私を迎えにやって参りました。
奈留港から終点の福江島まで40分ほどしかないので
デッキに出て珈琲を飲んでると
入港の案内アナウンスが出ました。
福江島には一度来てるので
港から迷うことなく市街地へ
市街地からは海岸へ出ずに
グイ~っと内陸方向へ走ります。
めっちゃ長閑な景色になりました。
舗装されてる道から
ガタガタ道をすこし入っていくと福江島一発目の
目的地に到着だよ。
なんじゃここは?ってところでしょ(笑)
絶景がいっぱいの島なのにどうしてこんな場所?って
思うかもしれませんがここには大好きな
丸い奴があるんだよ。

「翁頭溜池円筒分水工」
いきなりマイナー物件ですみません(笑)

サイフォンの原理で中央から出た水が
四分割される分水工ですが均等割りじゃないみたいだね。

陽が昇って暑くなる時間帯ですが
水の音を聞くと涼しく感じれます。
では島巡りのセオリー通り
ここからは海側を時計回りに廻りたいと思います。
k49で島の南岸へ
富江町から島の南端に飛び出た岬へ向かう道に入ると
小学校のグラウンドにアコウの樹を発見!

アコウの樹ってグネグネと形がどうなってるのか
解らない形もあるけどこんな「木」らしい形もあるので面白い。
保存木などにはなってないようだけど
野良アコウじゃなくちゃんと名札が付けられています。

そんな子供たちを日々見守ってるアコウに
挨拶して海岸にいる大工の勘次さんの所に行きました。

今日も相変わらず海を見つめています。
なので今年もやります・・・

「大工の勘次と響のおたわむれ2019」
海岸ギリギリを走れる道はサイクリングロードとして整備されていますが
併用箇所があるため併用箇所だけ選んで走ります。
火山島なので溶岩ゴロゴロの海岸と
砂浜が交互に出て変化に富んでて楽しい。

さらに先へ行くと福江島最南端の
笠山鼻灯台。

ここも再訪だけど
先っちょと灯台好きなのでまた寄っちゃいました。

灯高19mで昭和42年から
この溶岩海岸で船の安全を見守っています。
岬の海岸の道の残りを走って
元の道へ戻る方向に向かいそうな道を選びます。
タバコの栽培かな?
農道を抜けると五島唯一の国道である
R384へ出ます。
R384を西に向かいますが
かなり長いクネクネ道が楽しめるルートだよ。
k50との分岐から
玉之浦方面へ曲がると可愛い教会の前を通過。

五島らしいモニュメントだよね。
(裏は墓地ですけど)
井持浦と言う細い湾沿いの道から
峠へ上がると絶対にもう一回来たかった大瀬崎灯台だよ。

キャーーーー!
もう絶景過ぎて鼻血が出そう。

始めて来た時はまたいつ来れるかわからなかったので
頑張って灯台まで歩いたけど今日は上から見るだけ。

だってこの展望台より高い場所から
歩いて降りて帰りは全部登りなんだよ。
しかも前に歩いた時は9月だったけど
今はもっと暑い8月だし。

バイクを停めて眺めてるとツクツクホウシの声に混ざって
風と波のゴーという低音が聞こえる絶景の世界。
この灯台を見てからは
福原美穂の♪Your Story♪を聴きながら走りました。
(ここがロケ地だった映画「悪人」の主題歌)
走り始めて曲が終わったくらいで
カトリック玉之浦教会。
五島ってこういったあまり注目を浴びない
素朴な教会がいっぱいあります。
この教会の先の神社の境内に
でっかいアコウの樹。
大山祇神社のアコウで前にも来たところだけど
真ん前を通ったので寄ってみたよ。
さっきの小学校にあったアコウと同じ種類の樹って
思わないくらい違う形だよね。
寄り道したアコウの先で半島の道は
行き止まりになるけど行けるギリギリまで行ってみました。

そのギリギリの簗口瀬戸にある赤灯台。
湾の入口が複雑な地形なので
必要なのかもね。

風景も離島感いっぱい。
本当は灯台まで歩けそうなので
行くつもり満々で来たけど
堤防まで歩くルートに大きな岩がゴロゴロあって険しそうだったので
安全最優先で眺めるだけ。
(良い言い訳じゃな)
行き止まりからは引き返すしかないため
R348の分岐まで戻って今度は島の西岸を北上します。
いままで風景を男女で分けると
「男」って風景でしたがここからは柔らかい女性的な風景に
変化してきます。
西岸を走ってるとまず目に飛び込んでくるのが
この海。

頓泊と高浜の海水浴場なんだけど
日本の渚100選や快水浴場100選に選ばれている
青すぎるビーチと呼ばれるビーチだよ。
前に来たときは9月で誰も居なかったので
ビーチに降り立ってみたけど今は水着のオネーサンもいるので
カメラ持って歩くわけにはいかないので
魚監観音展望所から眺めるだけにします。
(今日は眺めるだけってフレーズ多くない?)
青すぎる海を見たらR384からk233へ
五島はこの福江島だけじゃなくて
他の島の畑の土も赤いのが特徴です。
沖縄方面と同じく強い紫外線で土が酸化してるのでしょう。
県道から適当に海岸を走れそうな道を探してると
こんな綺麗な道を見つけました。
楽しい!
するとその先でさらに綺麗な場所へ出ちゃうのであります。

なんだ?
このクラクラ眩暈がしそうな海は?

こんな風景を自分のバイクで見れるなんて
九州Loveがとまりませんわ。
九州最高!
離島ばんざ~い!

震えるほど綺麗な海を見ながら先へ行くと
三井楽長崎鼻灯台が見えて来ました。
見事なほど四角い灯台で
初点燈は昭和52年となっています。

しかしわたしの目的地はこの灯台じゃないんです。
灯台から始まるエンジロードなんだよ。

見ての通り海岸の草原の中を
ずっと先の岬まで続くエンジ色の道なんです。

すこし色褪てしまってるけど
草原の緑と対色なのでコントラストがくっきりして綺麗。

思わず最初のポイントでジドリなんかをやっちゃいますが
ここで撮らなくてもずっとこんな道が続いてたよ。

心地よい潮風を浴びながらトコトコ走れる
ちびっ子バイクにとってこれ以上ないほど
相性の良い道はないって道でした。
赤い道が水平線まで伸びるような風景もあれば
日本じゃないような草原の風景も広がります。

モンキー125のCMに使えそうな写真が簡単に
撮れそうな場所だぞ。

そんな草原と青い海には
五島らしいスポットもありました。

草原の横にはカトリックの墓標が並ぶ墓地。
わたしは亡くなったら灰はどこかにばらまいてほしいって
家族に言ってるけどここ希望してもいいかな?(笑)

福江島の自然・・・ありがとう。
響の夏休みにここに行こうと決めた俺・・・ありがとう。

感動しまくりの風景を見ながらしばらく
エンジロードを走ると岬の先端の集落が見え始めました。

その集落の横には岬のシンボルもいらっしゃいます。

潮風が走ってと心地よく
爽快感MAXの中を終点へ

岬の先端へ着くと
先っちょですが柏埼公園として整備されていました。

五島柏埼灯台と弘法大使空海の像。
目的の灯台はシュっとした
スリムな灯台だ。

レンズが広角なので被写体を端に寄せると斜めって見えるけど
ちゃんとまっすぐに建っています。

初点燈は昭和30年12月とかなり先輩の灯台でした。

弘法大使空海象の碑には「辞本涯」と書かれていて
遣唐使船で大陸へ渡る時の最後の寄港地らしく
これより「日本の最果てを去る」と言う意味らしい。

福江島の実際の北端ではないけど
たしかに最果て感はいっぱい感じることができました。
日本の最果てから再び国道に戻って
隣の岬の八朔鼻と言うところを目指してみましょう。
とにかく時間はたっぷりあるため
岬に道があるなら全部行けるところまで
行っちゃおうというのが今回の旅のコンセプトでございます。
長閑な農道の先はガタガタ道で風力発電の風車が2本
建っていました。
ここで行き止まり。
景色がドーンと広がるわけでもないけど
岬を制したという満足感があるよ(笑)
と、そろそろお昼を回って福江島の前半も終わりですが
前半のラストは美しい教会2つで閉めましょう。
まずは赤煉瓦が美しい
「カトリック楠原教会」

設計は鉄川師匠ではないけど
イギリス積みの美しい教会です。

長崎の外海方面から渡ってきた信者たちのため
禁教の解かれたのちの1912年に建てられた
ゴシック様式の教会。

祭壇がある奥側は改築されてるけど
正面の煉瓦積みの部分は当時のままです。

下五島方面で2番目に古い教会を見た後は
真っ白な教会へ

「水ノ浦教会」
真っ白なロマネスク様式とゴシック様式が入り混じった木造の教会で
設計は鉄川与助師匠。

先程の楠原教会と同じく外海から渡ってきた信徒が始まりで
1880年に最初の教会が建てられ
今の教会は1938年に建て替えられた教会です。
個人的に好きな天主堂は石や煉瓦で建てられたものだけど
長崎の教会の中で一番美しい教会は?と聞かれると
迷うことなくここを紹介したい思う教会だよ。
ってことで福江島の前半はここまで。
後半は五島名物の五島うどんを食べてからね。

腰のある弾力とツルっとしたのど越しがめっちゃおいしい。
麺を延ばすときに特産の椿オイルで延ばすらしいけど
変な香りもなく美味しくいただけました。
暑いけど出汁も楽しみたいので
熱いうどんにするっていうのが粋ってもんだぜ。
ではうどんで汗びっしょりになりながら
後半につづく。
◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆