[響と茜ちゃんの島ツーリング:奈留島編はココから]

[響と茜ちゃんの島ツーリング:福江島前半はココから]



「御馳走様~」

から始まる福江島後半。


わたしのレポでは珍しい1日の事を一回で書かない

変則レポですがあまりに福江島を濃くまわったので

変なところで区切っちゃいました。


福江島の高崎ビーチの前でランチの五島うどんを食べた後は

近くにある城岳展望台へ上がってみることにします。

g22.JPG


山へ上がる道の入り口がいまいちわかりにくかったけど

あのアンテナみたいなのが建ってる山に向かいそうな道を選ぶと行けたよ。


3.JPG

食後の運動にはすこしキツイ階段を上がると

電波塔の下部が展望台になってる

珍しいスタイルの展望台がありました。

4.JPG


ちょっと急ぎ足で柵まで駆け寄って覗くと・・・




ヒァーーーーーーーーー!

5-2.jpg


絶景過ぎて震えます。



農地は田んぼだけじゃなく

色々な栽培をしてるのでパッチワークのように美しく

海とのコントラストも最高。

6-2.jpg


ランチ前に行った八朔鼻方面を見てるけど

火山が作った複雑な地形なのがよくわかる。


7-2.jpg


外洋に面してる中で

自然が作り出した良港にもなっています。


8.JPG


足場が高い場所は苦手だけど

高いところから眺めるのは大好き。


望遠鏡もタダなので見放題でした。



それとこの城岳山頂には動き回って撮れなかったけど

タテハチョウの仲間のリュウキュウムラサキが乱舞してたよ。


かなり汗かきながらしつこく追ったけど

やつらは遠くから渡って来れる体力があるから

全然休まねぇ。


なので・・・

Zoo.jpg

お借りしました。


八重山地方に多く生息する蝶ですが

福江島にも渡って来るようです。


私が見た実際のリュウキュウムラサキは海洋型と言って

お借りした写真の蝶より紫の斑点が濃い個体でした。


バイクまで戻る間ずっと探しながら下ったけど

山頂付近しか居ないみたい。



ではムラサキから茜色にチェンジして

すこし戻るけど「高崎鼻」ってところに行ってみた。

2-2.jpg


ナニココ~~!



浜木綿がそよそよと揺れる

夢のような風景じゃありませんか。


1-2.jpg

沖にポツンと浮かぶ姫島も可愛い。


もう少し涼しい季節だとここでお弁当食べたいね。



素晴らしい風景を眺めた高崎鼻からは寄り道もなく

k162のシーサイドランを楽しみます。

g1.JPG


島の北東部まで来て

戸岐大橋を渡ってカトリック堂崎天主堂の方へ

曲がって数キロ走ると到着。


13-2.jpg

あ、目的地は堂崎天主堂じゃないですよ。


上の写真の左上にちょこっと煉瓦っぽいのが見えるのが

下五島方面で一番古いとされる堂崎天主堂ですが

ここは来た事があって有料なので今回の目的地は

その天主堂のすぐ手前にある「りんご石」

10-2.jpg

フフフ・・・

「丸い!」


ちなみにこれが見たくて干潮の時間を狙ってきたけど

満潮の時にくるとこんな風景でした ↓

10-3.jpg


比較したら全然違う場所みたいで面白いよね。


めっちゃ浅いけどセイゴ(スズキの小さいの)がウジャウジャいたので

ルアー投げたら入れ食いかも。


で、見たかったりんご石 ↓

11-2.jpg


ちょっと角度を変えると真ん丸じゃなくなるけど

王林とサンふじみたいで可愛い。


12-2.jpg


転がして2つをくっつけちゃおうと思ったけど

ちょっとだけ無理でした。


もしかしたら雪だるまのような形で

胴体が埋まってるのかもしれません(笑)


14-2.jpg


道はりんご石のところで行き止まりになるので

引き返して奥浦湾のマグロの養殖場を眺めて

k162をそのまま走り続けると再び福江の市街地へ入ります。



ほぼ丸っと外周を1周したことになりますが

まだまだ探検は続きます。


g2.JPG

福江城の門の前のコンビニで

水分補給をして市街地の南側にある島のシンボルともいえる

鬼岳を目指します。

g3.JPG


綺麗な阿蘇の米塚を大きくしたような

火山で島を形成したいくつかの火山の中で代表的な火山の跡です。


15-2.jpg


今は野焼きも行われ一面草原の山で

阿蘇の米塚と大きく違うのは山から海がすぐって事かな。


g4.JPG


火砕流が流れた内陸側は形が崩れていますが

海側は綺麗な丸い形で鬼なんて名前が付いてるけど

すごく可愛い。


16-2.jpg


鬼岳の裾野には

赤い土の畑が広がっています。


g5.JPG


せっかくなので鬼岳が異国っぽく見える

ビジターセンターから眺めてみました。


17-2.jpg

東南アジアのどこかって感じだよね。



この南国チックなビジターセンターの展望所からは

鬼岳から流れ出た溶岩の海岸がずっと続いてる。

18-2.jpg

海岸の先に見える箕岳も火山だった山です。



可愛い草原の山もあれば

こんなゴツゴツした溶岩の海岸が隣り合わせで

見れる九州の自然って素晴らしい。


19.JPG


同じ島の海だけど

北部のペパーミントブルーの海とは全然違うね。


20-2.jpg


バイクに戻ってすぐ近くにある

「福江の大ツバキ」を探したけど道路には立派な案内があるものの

一番肝心な最後の案内は見逃してしまいそうな

小さな看板で何度も路地の中をウロウロしてしまったよ。


21.JPG

民家の庭の奥にそのツバキの樹がありましたが

「そんなに大きいかな?」って感じで

看板が不親切で迷った事だけ書きかかったので書いたけど

ツバキの樹はほぼスルー(笑)


大ツバキは路地から見るだけでスルーしたけど

1日1ソフトはスルーしません。

g6.JPG

香珠子海水浴場にある

茶屋でラムネソフト。

25.JPG


ラムネとバニラのミックスですが

ラムネソフトはジェラートっぽい食感で

夏のクールダウンにはピッタリ。


26-2.jpg


パンダ君にもわけてあげて

もう特に行く場所も思いつかないので

適当に入った事のない路地探検を始めました。



するとどうでしょう?



あったのよ。



なんの情報も無かったけど見つけてしまったのよ。


22-2.jpg

でっかいアコウの樹。


南向きの岸なのでもしかしたら~って思いながら

漁港の方へ入って行くと立派な野良アコウがありました。

23-2.jpg


廃家になった石垣を飲み込むような姿で

私を出迎えてくれました。



大浜の漁港のところにあるので

「大浜のアコウ」



いや、「響が見つけた大浜のアコウ」って名前にしよう(笑)


24-2.jpg


もしかしたら今後

自治体がちゃんと管理するようになるかもしれないと

思うレベルの樹でした。



丁度島の南岸をウロウロと探検してるのだけど

この辺の民家の塀や倉庫が溶岩で出来てて面白い。

27-2.jpg


周辺で一番手に入りやすい物を使って

建てたのだろうけどその地その場の文化を

強く感るよね。


28-2.jpg

溶岩なので小さな気孔が空いてて

軽くて通気性も良さそうだよ。

29.JPG


では探検はこれくらいにして

福江島のクライマックスはやっぱりあそこに行くしかない!


30-2.jpg


人工物は何も目に入らない

崖だらけの場所。



そんな絶壁の上にポツンと建つ

大瀬崎灯台でサンセットタイムでございます。

32-2.jpg


期待していた燃えるような夕景にはならなかったけど

昼間に見るのとはまた違った雄大さを感じずにはいられません。


34-2.jpg


誰も居ない展望所で

黄昏てるとさっき上がって来た道も西日に照らされました。


大瀬崎.JPG


さぁ、帰ろう。


いや寝床に向かおう。


35.JPG

大瀬崎灯台は市街地から一番離れてるけど

島の真ん中をつききるk27で向かうと35分くらいで

行けちゃうんです。


g7.JPG


超快適な道なのにこの時間になると

レンタカーの観光客も走ってないので何も居ないよ~。



35分もかからなかったかも。

いやかかったと言っておかないと計算がおかしくなる(笑)



と、いうことでスムースに福江の市街地のホテルへチェックイン。

36.JPG

もしここで今からキャンプとか想像すると

心が折れるところですがエアコンの効いた部屋に入って

10秒後には真っ裸になるよ。


ジャーーっとシャワーを浴びて

新しい下着を着たら街へ。


持ってるのかたまたま今日は商店街の夜市の日で

ホテルの真ん前が歩行者天国になっていました。

g8.JPG


北九州の副都心と呼ばれている街より人がいる(笑)


なのでほとんどのお店が開いてるので

適当な居酒屋に飛び込みで入ってカンパ~イ!

g9.jpg

お店の名前を忘れちゃったけど

表の暖簾に「うなぎ」って書いてあったので

おつまみに良いサイズのウナギを注文。


合う!


隣の人が食べてて美味しそうだったので

「そのアポロみたいな貝ちょうだい」と言って

出て来たミナって呼ばれてる貝。


合う!


この後揚げ物と飯物を適当にいただき

ほろ酔い気分で過ごす福江の夜。



いつもならここで「つづく」ってなるのだけど

今回は変なところで区切ってるので帰るまで書いちゃうぞ。




なのでいきなりですが

<・m= チュンチュン


「おはようございます」

g10.JPG


今日は福江港を10:10に出る船で帰るので

それまでの時間走っていたいので少し早起きしました。


37-2.jpg

まずはまだ静かな市街地を抜ける途中にある

明人堂(ミンジンドウ)



1570年に明国の貿易商人王直が

航海の安全を祈るために建てた廟堂跡です。

38-2.jpg


鎖国時代も倭寇として自由に行き来してたらしく

わたしもいつまでも自由にツーリングができるように

しっかりあやかって参りました。


39.JPG


さらに郊外へ出て

空海ゆかりのお寺「明星院」


40-2.jpg


門は開いてるけど

公開時間の前なので門だけ。


g11.JPG


さらにちょっと走って五島つばき空港。


42-2.jpg

まだ売店も開いてないので滑走路だけ(笑)



滑走路の横の道を走って

ここから一気に北上。

g12.JPG


R384で北岸まで出たら

さらに島の最北端を目指します。


43.JPG


ほとんど車も通らないルートになると昼間はあまり道路に出ない

アカテガニがいっぱい道を散歩してるので

すごく神経使うよ。


やつら目がいいので避けるのだけど

どっちに避けるか運任せなんだよね(笑)


早めにこっちが避けたら避けた方へ来るし。



なのでときどき煎餅みたいになってる奴を見ます。

(秋になると産卵のためウジャウジャ歩き始めます)



細い林道を蟹を避けながら走るので

クネクネ道が普通の3倍に感じる道を抜けて判泊浦のビーチ。

9-2.jpg


この海岸にカトリック半泊教会があるのだけど

門が閉まって見れないので

半島の反対側の海岸に行ってみるけど普通の海があるだけでした。


44.JPG

でも国道からずっと民家もない道を走って来たけど

ここだけポツンと一軒家がありました。


番組は見てないけどいつか取材されるんじゃない?



そして林道をさらに走ったら福江島の最北端。


45-2.jpg


建物があるけどこれは住居じゃなくて

なにかの番屋的な建物っぽいです。


46-2.jpg


糸串鼻と言う岬の先端ですが

先端と言うことはアレがあるわけですよ。



しかしマイナーすぎて情報が無い。


とりあえず電気が無いと動かない法則に従って

電線に沿って進めそうな道を行くと草ぼうぼうだぞ。

47.JPG

すると岬側からたぶんヒラマサ狙いと思われるごついロッドを

担いだ釣り人さんが帰って来たので灯台の有無を聞くと

15分くらいで行けるらしい。

48.JPG


誰もいないので心細さマックスだったけど

人に会えたので頑張って行ったさ~。



「糸串鼻灯台」

49-2.jpg


見た目は感動も何もない無機質な灯台だけど

たどりつけた安堵感で満たしてくれる灯台でした。


50.JPG

見た目は改築されてるので近代的ですが

初点燈は昭和33年と大先輩でございます。

51.JPG


陽があがってワ~シワ~シとセミの合唱が始まった

灯台前でいつもの儀式。


52-2.jpg

「ツーリングで糸串鼻灯台まで行ったバイク乗りは俺だけだ」



と勝手に決めつけて優越感に浸りながら

バイクまで戻ります。


g13.JPG


わたしは歩いて最北端に行けたけど

今回は「響と茜ちゃんの島ツーリング」なので

茜ちゃんも最北端へ


53-2.jpg

たぶんここが福江島でバイクで行けるギリギリの

最北端。



船の時間はまだ余裕があるけど

岬も制したしのんびり戻ります。

g14.JPG


岬の道はあまり眺望がきかないけど

ときどき見える海がとてもきれい。


54-2.jpg


ずっとこんな高い場所を走ってるんです。


g15.JPG


林道からk162に抜けて

りんご石の満潮の写真だけ撮って福江の市街地へ


g16.JPG


相変わらずほとんど車がいない快適な道を走って

福江の街に到着。


56-2.jpg


数ある島の中では

かなり大きな街ですが元は城下町。


57-2.jpg


ちゃんと武家屋敷の通りも残されています。


その武家屋敷の道のマンホール。

g17.JPG

五島地方の民芸品の「ばらもん凧」がデザインされていました。



ではそろそろ良い時間になったので

港へ行きましょう。

58-2.jpg


福江港には上り便の太古がわたしが乗り込むのを

待ってくれています。


59-2.jpg


福江島ありがとう。


60-2.jpg


五島の皆様ありがとうございました。



余韻に浸りながら乗船口に行くと

チケットをすでに持ってるので1番乗り~~!

61.JPG

寝返りが出来なかった行と違って

転がり放題だぜ。

(後ですこしずつ増えるけどな)



五島が近くて遠いのはやっぱり

帰りの便が10:10に出て博多に17:50と言う

まるまる1日が移動で終わっちゃうことかな。


62.JPG


始めての時は展望デッキに座って

スマホのGPSを見ながら見える景色と地図を照らし合わせながら

暇つぶしとかしてたけどそれも飽きたので寝て帰ります。



なので生月大橋も見ないまま

博多港に入港だよ。

63-2.jpg


お隣の岸壁にはボイジャー・オブ・シーが入港しています。


総トン数138000トンでタイタニックの4倍だってよ。



雑魚寝で寝れなかったときは

こんな船が羨ましかったけどバイクを積めないのなら

わたしには無用の船でございます。



船が着岸すると普段は開けない車両甲板横のドアが開くと

水面がめっちゃ近くてびっくり。

64-2.jpg

ドアに座って足をブラ~ンとすると足が海の中にはいっちゃうくらい。

(実際にやったわけじゃないよ)



ではメインゲートが開いたので

「ただいま~! 福岡」


g18.JPG


やっぱり島と違って

寄り道なんてしたくない暑さだわ。


g19.JPG


箱崎から山越えのルートに入って

家の近くまで帰ってくるとサンセットタイムになりました。


66-2.jpg


茜ちゃん

楽しい島巡りをさせてくれてありがとう。


65-2.jpg

この後ウミウシのプリシラが無くなってる事に気付くのだけど

薄暗いなか綺麗に水洗いしてあげて

響と茜ちゃんの五島ツーリングはおしまい。



ながらく船とバイクにご乗車いただき

ありがとうございました。


皆様のまたのご乗車をこころよりお待ち申しげます。



◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆




カテゴリー ツーリング
コメント 42
トラックバック 0