(冬眠に向けて走り溜め中のためレポが追いつかず10/31のツーリング)
![[晴れ]](https://blog.seesaa.jp/images_e/1.gif)
ベッドから出たくない寒い朝。
天気が良くなる証拠なんだけど
辛いよね~。

でも一度ジャケットに袖を通して
バイクのエンジンに火を入れると楽しい1日の始まり。

農道ライダーらしく朝露に濡れる田んぼの中を走って
耶馬溪の青の洞門。
通過~!
禅海和尚が掘ったトンネルを抜けたところにある
トイレで緊急ピットインを済ませたらまだ色付く前の一目八景を抜けて
玖珠からやまなみハイウエイ方面へ。
ここで本日最初の目的地の
響の絶景スポットでございます。
が、しかし今年は紅葉が遅いのか
去年より遅く来たのにまだ色付きはイマイチでした。

それでも緑の森の中にポツポツと
色のついた木々もあり、なにより涌蓋山の山頂付近の
紅葉が見事じゃないかっ。

去年は山頂もその裾も同時に綺麗に紅葉してたけど
今年の北部九州の紅葉はちょっとタイミングが難しい年みたいだ。
足元には安定してこの時期に咲く
ヤマラッキョウがユラユラ揺れています。

まぁ、紅葉はともかく
雲の形がめっちゃかっこいい眺めだこと。

遠くに久住の噴気口の湯気を見ながら
響の展望所はおしまい。
わたしの展望所らしく「歩き」はお約束。
銀ガメ号に戻って
筋湯周辺の草原を楽しみましょう。

期待していた紅葉はそれほどじゃなかったけど
ススキは今がベスト。

穂が開いて風で揺れると
ススキの海に波が出来たようにキラキラしててとっても綺麗です。

とっても気持ちのいい秋空の中を
バイクで走れる至福の時間。

ススキの草原をみつつ
長者原からやまなみハイウエイに入って牧ノ戸峠まで
登るよ~。
満車で入れない車を横目に
バイク専用スペースに銀ガメ号さんを停めます。
さぁ、今年も登ろうじゃないか。
わたしの予想通り涌蓋山の上が紅葉してたように
この周辺も紅葉してます。

しかし色付いた木々の間の樹はもう
冬枯れしたような状態。
登山してる方と話すと相次ぐ台風で先に色付き始めた木々の
葉っぱが全部ふっ飛んじゃったらしい。
まぁ、これもこの年しか見れない風景って事で
頑張って登ろうじゃないか。

あ、言っておきますがあくまでも今日はツーリングで
ツーリングスポットがたまたま山の上って事な。
こうして覚悟と決めて頑張って自分の足で登ろうとしてる人には
久住連山も絶景で出迎えてくれます。

いや~、九州の自然って素晴らしい!

で、登る山だけど例年なら
久住山に登る時にいくつも尾根を越える時の
一番最初のピークである沓掛山(1503m)に登るのが定番でした。

でも今年は紅葉は去年ほどじゃないので
まだ登った事の無い道を挟んで反対側の黒岩山を目指してみたよ。
バイクの恰好丸出しだと登山客から
変な目で見られたり「そんな恰好じゃ危ないですよ」などと
言われたりするのでそれっぽい恰好で挑みます。
(私は沓掛山までしか登りませんとか縦走などしておりませんと書いたプラカードを掲げたい)
初めて登る黒岩山だけど駐車場で話しかけられた
ご年配のライダーさんからは沓掛山より楽だと聞いてた通り
サンダルでも行ける東屋を越えても緩い坂で楽々です。
しかもすでに絶景!

ヒヤァーーーー!
あそ~~~!

絶景過ぎて鼻血出そう。
九州をこれ以上好きになってどうしましょう。
足元には大好きなリンドウが出迎えてくれて
目線を戻せば阿蘇って贅沢すぎる風景じゃございませんか。

と、この辺までは景色に感動するばかりでしたが
途中からやっぱり登山らしい道になっちゃいました。
整備されてるけど段差がわたしの股のサイズじゃ
何かを掴んで登らないといけないほどの勾配が続き息も続かない。
空気が薄い・・・
足が重い・・・
いや身体が重い・・・
もう絶景も見たし途中まででいいかな?とも思ったけど
初めての山の山頂の景色を見たいと言う好奇心が勝って
どうにか急勾配は抜けました。

森林限界を超えて視界が開けて
やっと山頂かと思ったらこんな看板が立っとる。

分岐かよ!
頂上と思ってたところがただの分岐点で
さらに遠かったらどうしよう?と思ったけど
山頂まですぐ近いみたい。

黒岩山の山頂の岩がもう見えてます。
こうなるとヘロヘロでも頑張れます。
トトロに会えそうな樹のトンネルを抜けて
黒岩山制覇!

沓掛山が1503mでこの黒岩山が1502.6mとたしかに
沓掛山より40cm低いけどこっちの方がキツかったと
下で話したオジサンライダーに言いたいわ。
(しかも40センチしか変わらんのかいっ!)
黒岩山からの眺め ↓

紅葉に関しては下で見えてた以上の事は無いけど
それでも自分の足で登った者しか見れない風景は格別。

いままでこの角度から見たこともない
久住の地熱発電所が見えます。

山ってサイコーーーーー!

頑張った自分に「ありがとう」を言いたい。

こうして初の黒岩山からの眺めを堪能したら
後は下るだけ。
若干膝がガクっとなるけど
安全に下山完了。
下の売店で水分補給をしたらツーリング再開です。

牧ノ戸峠から瀬の本高原側へ下るけど
この道の周辺も茶系の紅葉がメインだけど綺麗でした。

瀬の本高原からはR422で竹田側へ曲がって
ランチタイムにしま~す。
ホテルに隣接してる「ステーキハウス ヒルズ」
ランチが2千円とすこし高級だけど
今日は登山頑張ったしここで食べるとお値段以上に
リッチな気分で食べれるので大好き。

コース料理のように
ベストなタイミングで次の料理が運ばれてきます。
豊後牛のハンバーグやステーキなど数種類から選べるけど今日は
「おおいた冠地どり」
皮の部分がパリっと香ばしく焼かれてて
めっちゃ美味い。
と、言うことで食べ終わったら
お上品にお口を拭いて御馳走様。
ランチの後は近くにある
久住連山の見える道。

ススキのガードレールがず~~っと続いています。

久住高原コテージの前を通過して・・・

県道に出る手前から再び久住山方面へ
丘を登って視界が開けると
目の前に真っ赤な久住連山が
ドーーーーーン!

秋ってランチタイムの時間でも
夕方のように影が長くてあまり好きじゃないけど
紅葉の絶景は別。
あまりに壮大な眺めで深呼吸したくなる風景だけど
秋の花粉症持ちなので気分だけ深呼吸。
(草刈の香りも鼻炎のスイッチ入る時があります)
久住山の色が綺麗だったので
もっと近づいて見てみた。

キャーーー!
ここからもめっちゃ綺麗。

山頂付近は今日くらいがピークって感じかな。
バイクで走ると幸せな気分になる
県道669号線。

この道を走るだけで今日は登山じゃなくて
ツーリングだって証明できる気がする。
奥豊後グリーンロードを走って
途中からナビを起動させて到着。

「宮処野神社」
小さな神社だけど駐車場は広大。
(大きなお世話?)
わたしだけって言うのも
もうお約束の光景だな。

神社の参道には大きな杉の並木があって
と~っても良い雰囲気。
小さくても楼門のある神社が好きなので
ここを目的地にしてみたんだけど
杉の並木を進んで階段を登ると・・・
工事中(笑)
しかも綺麗さっぱりと撤去されとる(泣)
でも初めて来た神社だし
なにより大きな杉の巨木だらけで
来てよかった~!って思える場所でした。

何本もある巨木には抱き付き放題。

神様も私の事だけを聞いてくれる気がする(笑)
紙垂(しで)の巻かれた御神木の杉も立派でしたが
同格の杉の樹がいっぱい。

巨木にありがちなグネグネ感は弱いけど
ピーンと空に向かってそびえ立つ堂々とした杉たちです。

一本の大きな巨木も好きだけど
こんな悠久の時を感じるような歴史のある
森の中って良いよね。

森のパワー独り占め完了!
んじゃこの周辺に来た時は寄ってみようと思っていた
「隧道が好きだ」のスポット。

直入にある隧道で名前は知らん。

名前はわかんないけど可愛い隧道でしょう?
名前が書かれた額が無いため
住所で検索してみたけど大分県の竹田市周辺は
トンネルが多すぎで検索しても同じ隧道出てこね~んだよ。
入口はスッキリとした見た目に反して
ちょっと中に入ると別世界。

カッコイイーーー!
外観からはこんな風になってるって
わかんないよね。

反対側に抜けると
切り通りも深くて見た目はこっちの方がいいかな。

見ての通りもう少し峠を削れば掘らなくても
良かったんじゃ?と思う位置に穴が空いてる隧道でした。
隧道を出たらすこし奥豊後グリーンロード側へ戻って
久住老野湧水。
寄るつもりは無かったけど虫の大群に突っ込んだら
ジャケットもヘルメットのシールドも白い粒粒模様でいっぱいに(汗)
白いフワフワした虫っぽいけど
雪虫の仲間かな?
とにかくそれを洗いたくて湧水に寄り道。
もちろん湧水の池の中じゃなく
排水路の中の水で綺麗にして再出発。
戻る時もすこし虫の粒粒攻撃があったけど
洗う前よりましになったところで帰路につきます。
わたしのツーリングプランでは同じ道は極力選ばないのだけど
この道は快適なので往路でお代わり。
気持ちよく流して定番のいずみ屋のソフトクリームを
頂きます。
今日はシンプルにリッチミルク味。
そのソフトクリームのお店のすぐ先には
5歳児がいらっしゃいます。
のほほ~んと運転すると
チコちゃんに叱られますよ。
わたしはいつも運転に集中してるので
「つまんね~奴だな~」って言われると思います。
つい目を引く看板だけど
キョエちゃんもけっこうリアル。

では響(5ちゃい)も帰りま~す。

ススキの道を眺めながら
黒川温泉を抜けていつものファームロード。
すると今日は1日大人しかった阿蘇が
ポフッとプチ噴火。

うっすらと可愛い噴煙が見えました。

これも九州の生きてる自然の風景。
明るいうちに
全部の峠を越えて帰ると香春の付近で真っ暗になりました。

今日は登山しないといけない場所が目的地になりましたが
隧道も見れたし巨木も見れてわたしの好きな場所を
巡れた楽しい1日でした。
秋晴れの日と冬型の天気が交互に来てどんどん冬に近づいて行くのだけど
走れる時にまだまだ走り溜めしたいと思いますので
またの御乗車をお待ち申し上げます。
◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆