[撮り貯めレポ]
さぁ、今日も平日ライダーの孤高のツーリング。
自粛要請の出る前の
平日に誰も誘わず出かけたラストのツーレポ。
行き先は手軽に行ける「秘境」と呼べる
釈迦岳周辺の林道を越えて矢部村へ行きながら
寄りたい場所があれば見ていこうというソロならではユル~いプラン。

まずは南下するため新しい八丁トンネルへ向かってると
白いガタガタ道の桜並木を発見しました。
桜の並木の規模も観光地になるほどでもないし
道が未舗装なので完全にプライベート桜スポットだよ。

来年はこの川で湯沸かしランチしてもいいな。
もう何度か通ってますが
開通したばかりの八丁トンネルで甘木方面へ抜けて
浮羽を目指します。
相棒も茜ちゃんなので
快適だけど土手の道ばかりじゃ飽きるため
通った事のない農道ばかりを選んで走ってるとこんな菜の花畑を
見付けてしまった。
なんだ?
知らなかったぞ。

最近原鶴の道の駅の前の広い菜の花畑に寄った事があるけど
その4倍くらいの広さがあります。

ずーーーーーっと黄色が続きます。

黄色だらけ過ぎて黄色の残像で
菜の花じゃない景色がへんな色に見えます。

どこに咲いてても同じく匂いはいまいちだけど
いっぱい元気をもらいました。
引き続き農道から日田市に入ったら
県道106号と言う三桁県道へ突入。
しばらく林道と集落のある風景を繰り返しますが
住む人がいなくなった廃家を最後にどんどん山の中に。
そんな林道を走ってると突然建物が。

旧小山小学校の跡でした。
今は多目的交流館になってるみたいだけど
誰も居ない。

昔はこんな山奥でも通う子供たちがいたんだね。
この小山小学校跡から
道はどんどん「秘境」な雰囲気になっていきます。
でも終始道は荒れてるわけじゃないため
茜ちゃんと相性ピッタリでめっちゃ楽しい。

あっと言う間に山の上まで上がって来ました。

この後から眼下に見える民家が恋しくなるほど
山しか無い場所になるんだよ。
途中の写真はずっと変わらないので撮ってないけど
道の真ん中に木の枝かな?と思ったら
鹿の角が落ちてたりと野趣あふれる道が続きます。
そんな中で大分県の日田市と福岡県の星野村の県境がある
熊渡山(960m)付近の一石峠を越えるところに東屋を発見。

ちょうどお昼なので今日のランチはココとするっ。
こんな小さな「人工物」さえ恋しくなる頃に
良いタイミングで出現してくれた東屋に感謝。
さっそく鳥の声を聴きながら湯沸かしします。

しかし野鳥の鳴き声と言ってもギギギーと鳴いたりと
あまり綺麗じゃないんだよね。
何だろうと声のする方を見ながらお湯が沸くの待ってたら
鳩より一回り小さくて水色の鮮やかな差し色が目立つ
九州では標高の高い場所でしか見ないカケスでした。
カササギもそうだけどカラスの仲間なので
鳴き声は可愛くない。
横にカメラを置いてたけど
めったに見れないカケスなのに撮ってないです。
だって・・・
食べ始めたおにぎりから手を放したくないし(笑)
そんな大自然に抱かれながら頂く
おにぎりは最高。
菓子パンも合わせて食べたら食後の珈琲。
しっかり鋭気を補給したので
トコトコと峠を下ります。
大規模に伐採された山が続いて
秘境といえる山奥にいるけど明るいので気分も明るい。
ただガードレールの設置の端折り方が
半端ないので安全第一で走ります。
(そこはいらんけどここはいるやろ~って感じ)
たま~にナビ画面みても全然先へ進まないほど
長い林道を走り続けるとやっと人の生活を感じる風景が
出てきました。
田んぼさえも人とのつながりを感じる道に出ると
ところどころでシャクナゲが咲いてる。
道は再び林道になるけど
渓流沿いを下ると日向神ダムに出ます。

ダムにかかる橋からは
でっかいハート岩。

ちょうどあのハートの岩山の裏から
やって参りました。
咲いてるかな?と思ってた桜はちょうど満開。

ダムの全周に途切れることなく
桜並木が続いています。

外周路はそれなりに車もいるようなので
わたしは日向神ダムの堰堤へ移動。

堰堤の背後の岩山も
堰堤から見下ろす下流の風景も素晴らしい。
そしてこの堰堤から出るところには
本日の「隧道が好きだ」

八媛隧道といって
この地方に残る日本書記の八女津媛に関係してる
名前が与えられています。

内部は堰堤側の最初はコンクリートで成形されてるけど
中央部は素掘りのまんまでかっこいい。

国道側は崖崩れから守る洞門になる
ちょっと欲張りな隧道だ。
隧道から出たら国道442号線を
八女方面へ下りま~す。
しばらく矢部川の清流をみながら走りますが
小さな集落側に入ると目的地。

「北大淵熊野神社」

桜が咲く小さな神社ですが
楼門好きなので寄ってみたよ。

楼門と言っても色々あると思うけど
見事な彫刻が彫られたり
見上げるような大きさじゃなくったって良いんです。

地元の人に大事にされてるような
可愛い楼門も大好き。
門の中には木造の狛犬がいらっしゃいます。
赤い阿形と
緑の吽形。
境内には普通の石の狛犬もいらっしゃる。

フサフサの苔の髪の毛がいいね。
それと顔だけワニっぽい狛犬。
風化してるのでかなり古そう。
本殿ではここでも安全と疫病退散をお願いして
ふっと横を見るとこんなを発見 ↓
これを持ちあげれれば
願いがかなうって奴かもしれないけど
これは老体のわたしには無理っぽいので期待しないでください。
触る前から感じてたけど
触れただけで「こりゃ無理だ」とわかる石でした。

動くけど持つところもないし
持ち上がる気がまったくしない(笑)
こうして超マイナーな神社で
いい汗流すひと時を過ごしました。

ではジャケットの風を取り込むチャックを開けて
先へ。
同じく矢部川沿いをしばらく下ると
枝垂れ桜のあるお寺があるんだけど咲いてるかな?
枝垂れ桜って咲き方がバラバラで
道すがら見てると咲いてる桜もあるけど
終わってる桜もある微妙な感じ。
どっちなのかわからないまま目的地の光善寺に着きました。
枝垂れさくらはたぶん山門をくぐった中だと思うので
階段を登って見ると・・・
どうだ?
立派な枝垂れ新緑が見れました。
咲いてるかな?とかのタイミングじゃなく
初夏に向けて立派に光合成を初めてるくらい遅かった。
もしかして枝垂れ梅なんじゃないか?と疑いつつ
階段を戻ってるとシャクナゲは綺麗に咲いています。
まだ先はじめだけど
みずみずしくて綺麗。
枝垂れ桜はあの状態でしたが
山門からの眺めはとっても良い。

田舎に住みたくなる風景だよ。
ここからは星野村から新しい
合瀬耳納トンネルを使って戻るのでk52で星野村へ。
その途中にある小野神社。

はい、もうなんでここの寄ったかもうわかりますね。
素朴な中に威厳を感じる
古い楼門。

中には・・・
狛犬だよね?
木造の阿吽の狛犬が奉納されてるんだけど
顔がこれでもかっ!てくらいすり減ってるのよ。
阿形に関しては下あごが無い?
楼門ができるまで長い間外に置かれて
痛んだのかな?
楼門だけみるつもりだったけど
長い階段があるわけでもないので本殿へ。

参道だけ森の中って感じの神社ですが
玉石を使った石垣に張り付くマメヅタが可愛い。
苔かと思ってたけど羊歯植物らしい。
境内には大きな銀杏の樹。

これから新芽が出るってところで
まだ冬の装いです。

巨木と本殿に今抱えてるすべてのお願いをたくし
合瀬耳納トンネルを抜けて浮羽まで戻ります。
藤波ダムの下の道を走って
適当に細い道に入ると大きな楠の樹を見付けました。

朝田天満宮の大楠で
樟の中では巨木ってほどじゃないけどしめ縄が巻かれてるので
御神木かな?

それと境内にはトトロの絵も。

何気なく初めて入った路地での発見でした。
この路地を走りながら「そうだ、あそこに寄ろう」と思いつく。
数回前のツーリングで寄った清水禅寺が近かったので
また来ちゃいました。
今日はあのリーゼントの石仏を見るのじゃくて
水汲みでございます。
境内には湧水が出てて
それをすこしだけ分けてもらいます。
その神聖な水をその場で沸かす。
(境内の外です)
買っておいたどら焼きでスイーツタイムだよ。

(写真は後で食べた二個目のどら焼き)
美味しいスイーツにはやっぱり最低でも
ドリップ珈琲は欠かせない。
柔らかい軟水で入れる珈琲は最高。
お寺の桜は散りはじめだったけど
周りの田んぼは蓮華が満開です。

ゆったりとしたスイーツタイムを取ったら
湧水の排水側でカップを洗って帰路へ。
杷木からいつもの小石原を越えて
英彦山川の河川敷でサンセットタイムです。

寒くなったのでカロリー補給のため
二個目のどら焼きを食べて沈みゆく夕陽を眺める。

今日も1日わたしを照らしてくれてありがとう。

この後給油を済ませてガレージに帰還して
今日のツーリングはおしまい。

無給油でしたが新しく交換したエアフィルター効果なのか
茜ちゃんらしい燃費でした。
このツーリング後に福岡県も緊急事態宣言が出たため
三密を完璧に避けれるとはいえしばらくフルタイムのツーリングはお休みです。
暇なのでバイクを磨きすぎて
どんどん綺麗になっちゃう気がします(笑)
それではしばらくの間運休いたしますので
再開した時はまた御乗車ください。
◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆